バレリアンバレリアン(和名:セイヨウカノコソウ)【概要】 古代ギリシャ時代から神経の高ぶりを抑える植物として用いられてきた。 日本には江戸時代に渡来、 第一改正日本薬局方に「カノコソウ」の起原植物として収載。 また不眠症に対して欧米でよく用いられており、 臨床試験ではその効果が示されてきた。 通常の用量を用いる限り、安全性は比較的高いハーブである。 ・睡眠障害(不眠症)に対して効果が認められている。 ・不安感や神経症の症状にも利用される。 ・詳細な作用メカニズムはまだ明らかになっていない。 【作用メカニズム】 有効成分は、テルペン類や揮発油成分、アルカロイドなどである。 ベンゾジアゼピン系の薬と同様の働きを持ち、 脳内神経伝達物質であるギャバ(γアミノ酪酸)の働きを介する 中枢神経抑制作用が考えられている。 【摂取方法】 不眠に対しては、就寝30分~1時間前に服用する。 短期間でも効果を認めるが、1カ月程度続けることで睡眠の質が改善する。 また、不安感やストレス、神経症などに対する鎮静作用を期待する場合には日中でも使用することがある。 【注意事項】 子供・妊娠中や授乳中での使用は、臨床データが存在しないため、 念のため利用を避ける。 【薬との相互作用】 作用メカニズム的に、催眠作用のある薬との併用で 薬の作用が強まり、副作用が起こる可能性があるので避けるべきである。 【引用】 ・サプリメント小事典(蒲原聖可) ・医療従事者のための機能性食品ガイド(吉川敏一、辻智子) ジャンル別一覧
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